JR西日本「サロンカーなにわ」大阪~鳥取ツアー デビューから40年以上の欧風客車



JR西日本と日本旅行は欧風客車「サロンカーなにわ」を使用したツアー列車「サロンカー白兎」を企画した。11月に大阪~鳥取で運行する。

ディーゼル機関車に牽引されて走る「サロンカーなにわ」。【画像:H.Motti/写真AC】

運行日は11月16・17日。福知山線と山陰本線を経由し、ヘッドマークを取り付けて運行する予定だ。運行時刻は11月16日の往路が大阪15時26分ごろ→鳥取22時38分ごろで、11月17日の復路は鳥取13時10分ごろ→大阪19時29分ごろ。

ツアー参加者に記念品として愛称サボや記念乗車証をプレゼントするほか、グッズ販売会も実施する。旅行代金は大阪発着の1泊2日で1名1室の場合、6万1800円から。片道乗車や宿泊なしのプランはない。申し込みは10月16日11時からネット予約サイト「tabiwaトラベル」で受け付ける。募集人員は120人で先着順。

新大阪駅に入線した「サロンカーなにわ」。編成両端に展望スペースが設けられている。【撮影:草町義和】

「サロンカーなにわ」は1973~1974年度製造分の14系客車7両を団体列車向けに改造した欧風客車。国鉄時代の1983年にデビューし、1987年の国鉄分割民営化でJR西日本が継承した。横3列(1+2列)のグリーン車で編成両端に展望スペースを設けている。団体列車や観光列車のほか、1994年以降はお召し列車でも運用されている。製造から50年ほどが過ぎており、「サロンカーなにわ」に改造されデビューしてからも40年以上が過ぎている。

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