釜石線「落石」一部区間で運転見合わせ 岩手県内の災害運休は3線3区間に



JR釜石線の陸中大橋~洞泉(岩手県)で10月13日、落石が確認された。この影響で同線は一部区間の運転を見合わせている。

釜石線の陸中大橋駅(2014年)。【撮影:草町義和】

盛岡支社が10月14日に発表した10月15日以降の運行計画によると、落石が確認された区間を含む遠野~釜石の44.2kmで運転を見合わせ。代行バスは運行しない。花巻~遠野の46.0kmは運転するが、下り4本と上り5本は運休する。

※追記(2024年10月15日21時41分):10月16日から遠野~釜石で代行バスが運行される。

JR東日本の盛岡支社によると、10月13日に落石を確認。翌14日に落石の発生源を確認したところ、線路脇の岩盤(高さ約6.5m、幅約4m)が崩落しており、さらなる落石の危険性が確認された。現在も現地調査が続いており、復旧の見込みは立っていないという。

落石が確認された釜石線の陸中大橋~洞泉。【画像:JR東日本】

岩手県内ではJR山田線と三陸鉄道リアス線が災害の影響で一部区間の運休が続いており、釜石線を含む3線3区間が災害運休の状態になった。

岩手県内の鉄道の災害運休線区(赤、2024年10月14日時点)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

山田線は8月の豪雨で土砂流入の被害が発生し、上米内~宮古の92.2kmが運休中。当初は11月上旬にも再開の見込みだったが、敷地外から土砂などの流入の恐れが判明し、現在は再開のめどが立っていない。リアス線も8月の台風5号の影響で線路の路肩が崩壊。当初は宮古~田老の12.7kmで運転を見合わせ、9月6日以降は運休区間を宮古~新田老の13.2kmに拡大している。再開まで数カ月かかる見込み。

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