丸ノ内線「開業70周年」地下鉄博物館で特別展 営団初・戦後初「建設」にスポット



メトロ文化財団が運営する地下鉄博物館(東京メトロ東西線・葛西駅高架下)は12月5日から、特別展「丸ノ内線開通70周年展 ~建設編~」を開催する。

中野車両基地で保存されている丸ノ内線の旧型電車。【撮影:草町義和】

丸ノ内線の歴史のなかから「建設」の部分にスポットをあて、当時の建設方法や難工事の際に導入された特殊な工法などについて、写真パネルや関連する資料により紹介する。開催期間は12月5日から来年2024年3月10日まで。

丸ノ内線は池袋~荻窪24.2kmの本線と中野坂上~方南町3.2kmの支線で構成される東京メトロの地下鉄線。戦時中の1942年、営団地下鉄(現在の東京メトロ)の手により着工し、1954年1月20日に最初の営業区間として池袋~御茶ノ水が開業した。来年2024年1月20日に70周年を迎える。

特別展のポスター。【画像:東京メトロ】

営団地下鉄は1941年の発足時に東京地下鉄道・東京高速鉄道から現在の銀座線の経営を引き継いだが、営団自身が建設した地下鉄線は丸ノ内線が初めて。戦後に開業した初の地下鉄線でもある。

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