新京成電鉄の駅にタクシー呼び出しの専用電話 一目で分かる「工夫」も



新京成線の列車。【撮影:草町義和】

新京成電鉄は新京成線の元山駅(千葉県松戸市)に「タクシー呼び出し専用電話」を設置し、9月10日から運用を始めた。

新京成電鉄によると、専用電話は改札外の「セブン‐イレブンATMコーナー」左脇に設置。受話器を上げるだけで京成グループのタクシー会社につながり、迎車を手配できる。電話の上にはタクシー車両の屋根に付いているものと同じ行灯(あんどん)を設置。タクシー呼び出しの専用電話であることが一目で分かるようにした。

行灯が設置されたタクシー呼び出し専用電話。【画像:新京成電鉄】

元山駅にはタクシーが待機するロータリーがない。従来は客が駅から乗車を希望する場所まで移動したのち、自身の携帯電話などでタクシー会社に連絡して呼び出す必要があった。

京成グループタクシーの呼び出し専用電話は千葉県内のホームセンターや入浴施設、病院などに設置の実績はあるが、駅への設置は初めて。今後は専用電話で名前を伝えるだけで、あらかじめ指定した場所に付近を走るタクシーが迎えに上がるため、タクシー呼び出しの手間やタクシー待ちの時間も短縮されるという。

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