阪神電鉄・阪急電鉄・神戸電鉄の3社は10月1日、神戸高速線の鉄道駅バリアフリー料金の料金設定と整備等計画を国土交通省の近畿運輸局に届け出た。来年2025年1月19日からバリアフリー料金を収受する。
鉄道駅バリアフリー料金は普通旅客運賃で1乗車につき10円を加算。通勤定期旅客運賃は1カ月で380円、3カ月で1080円か1090円、6カ月で2050円か2060円を加算する。通学定期旅客運賃は加算しない。
これにより普通旅客運賃は1区(1~3km)で現行130円のところ140円に値上げ。2区(4~6km)は現行150円のところ160円に値上げされる。通勤定期旅客運賃は1カ月の場合、所定額が1区で現行4690円が5070円に値上げ。2区は現行5460円が5840円に値上げされる。
阪神電鉄はこのほか、神戸三宮~元町に設定している特定運賃(130円)も神戸高速線の鉄道駅バリアフリー料金の加算にあわせ、2025年1月19日に10円値上げの140円に改定する。
バリアフリー整備・徴収計画によると、鉄道駅バリアフリー料金の徴収期間は2035年度(2036年3月31日)までだが、2036年度以降も継続の予定。2035年度までの総整備費は68億1800万円で、このうち37億円をバリアフリー料金で賄う。
最初にホームドアを整備する駅は新開地駅の東西線ホームで、2024~2025年度に整備する。その後、2026年度から2035年度にかけ神戸高速線の全6駅でホームドア(20番線)を整備するほか、エレベーター(1駅2基)とエスカレーター(2駅3基)を更新する。
神戸高速線は東西線の西代~元町5.0kmと高速神戸~神戸三宮2.2km、南北線の新開地~湊川0.4kmで構成される地下線。第三セクターの神戸高速鉄道が第3種鉄道事業者として施設を保有し、3社が第2種鉄道事業者として神戸高速鉄道から施設を借り入れて運営している。また、山陽電鉄の列車が阪神電鉄の運営区間に乗り入れている。
※追記(2024年10月3日8時25分9):情報を追加しました。
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