IGR・青い森が盛岡~青森「130周年」記念入場券セット 一部は「開業時の駅名」



記念入場券セットの尻内駅(現在の八戸駅)と福岡駅(現在の二戸駅)の入場券。【画像:IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道】

IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道は9月17日から、「盛岡~青森間鉄道開通130周年記念入場券セット」を発売する。

盛岡~青森間の開通と同時に開業した13駅と盛岡駅の入場券をセットにしたもので、B型(25mm×57.5mm)硬券の大人用。ただし青森駅のみ入場券を模したコレクション用の記念券で実際には使えない。また、開業後に駅名が改称された7駅は開業時の駅名でデザインし、現在の駅名を併記した。収録駅は次の通り。

盛岡駅
好摩駅
沼宮内駅(現在のいわて沼宮内駅)
中山駅(現在の奥中山高原駅)
小鳥谷駅
福岡(現在の二戸駅)
三ノ戸駅(現在の三戸駅)
尻内(現在の八戸駅)
下田駅
沼崎駅(現在の上北町駅)
野辺地駅
小湊駅
浅虫駅(現在の浅虫温泉駅)
青森駅

このほか専用台紙が付く。見開きA3サイズで、過去から現在までの鉄道車両や駅舎の写真をデザインしたほか、盛岡~青森間の鉄道の沿革や歴史を記載した。当初は9月1日に発売の予定だったが、台紙の誤植が判明したことから発売を延期していた。

記念入場券セットの専用台紙。【画像:IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道】

発売額は1960円で合計1000セットの限定販売。9月17日から盛岡・好摩・いわて沼宮内・奥中山高原・小鳥谷・二戸・三戸・八戸・下田・上北町・野辺地・小湊・浅虫温泉・青森の各駅窓口とIGR・青い森のネットショップで購入できる。

盛岡~青森間は130年前の1891年9月1日に私鉄(日本鉄道)として開業し、これにより東京の上野駅から青森まで一本の鉄道で結ばれた。1906年に国有化されて国鉄線になり、のちに東北本線と命名。1987年の国鉄分割民営化でJR東日本の路線に変わった。

2002年の東北新幹線・盛岡~八戸間の延伸開業にあわせ、東北本線の盛岡~八戸間がJRから経営分離され、岩手県の盛岡寄りはIGRいわて銀河鉄道、青森県の八戸寄りは青い森鉄道が列車の運行を引き継いだ。2010年には東北新幹線の全線開業にあわせ、八戸~青森間の運行も青い森鉄道に引き継がれている。

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