JR九州のICカード「西九州にエリア拡大」導入日が決定、利用できない区間も



JR九州・佐賀県・長崎県の3者は9月4日、JR九州の交通系ICカード「SUGOCA」の西九州エリアへの導入について、導入日を10月3日に決めたと発表した。

新たにSUGOCAの利用可能駅になる佐世保線の江北駅。【撮影:草町義和】

新たにSUGOCAが利用できるようになる線区は、長崎本線・佐賀~江北と佐世保線・江北~佐世保、大村線・早岐~ハウステンボス。佐賀駅で現在のSUGOCAの福岡・佐賀・大分・熊本エリアと接続し、同エリアを拡大する形で設定する。拡大するエリアでのSUGOCAの発売駅は江北・武雄温泉・有田・早岐・佐世保・ハウステンボスの各駅。

これにより博多~佐世保や小倉~ハウステンボスなどの区間で交通系ICカードを利用できるようになる。一方でSUGOCAの長崎エリアとは接続しない。長崎~佐世保や諫早~早岐などの区間は二つのエリアをまたぐ形になるため、交通系ICカードは利用できない。

新たにSUGOCAを利用できるようになる区間・駅。【画像:JR九州】
2024年10月3日以降のSUGOCA利用可能エリア。西九州エリアは福岡・佐賀・大分・熊本エリアを拡大する形になる。長崎エリアとは接続しない。【画像:JR九州】

3者は2022年8月、「(1カ月後に開業する西九州新幹線の)開業効果を最大化し、新幹線沿線のみならず、広く西九州エリアに開業効果を波及させる」として、2024年度中に西九州エリアにSUGOCAを導入すると発表していた。

《関連記事》
JR九州のICカード「SUGOCA」佐世保まで 福岡エリア拡大、長崎エリアは非接続
JR九州「29年ぶり」運賃・料金値上げ申請 初乗り200円、通勤定期は30%