JR西日本も「高額オレンジカード」廃止 払い戻しや低額カードの扱いは?



JR西日本は2月2日、切符購入用の磁気式プリペイドカード「オレンジカード」について、同社が発行した高額オレンジカードを5月31日限りで廃止すると発表した。高額オレンジカードの廃止はJR東日本に続き2社目。

JR西日本が発行した高額オレンジカード(5000円券)。【画像:JR西日本】

廃止の対象となるのはJR西日本が発行した高額オレンジカードの5000円券(5300円分)と1万円券(1万700円分)。払い戻しはJR西日本が5月頃をめどに設置する事務局が郵送で受け付ける。払戻申出期間は6月1日~11月30日。駅の窓口では受け付けないほか、JR西日本を除くJR各社や国鉄が発行した高額オレンジカードの払い戻しもJR西日本では受け付けない。

低額オレンジカード(500・1000・3000円券)は引き続き、JR各社のオレンジカードに対応した券売機や精算機で利用できる。

オレンジカードに対応した自動券売機(写真はJR九州)。発行自体は終了しているが低額カードは引き続き利用できる。【撮影:草町義和】

高額オレンジカードは1997年から利用できなくなっており、いまは利用時に低額カードに交換する必要がある。さらにストアードフェアカードやICカードの普及でオレンジカード自体の利用者が減少。JR各社は2013年までにオレンジカードの発行を終了した。

JR東日本は2021年9月限りで高額オレンジカードを廃止。払い戻しは今年2023年3月31日まで受け付ける。

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