山形県内で路線バスを運行する山交バス・庄内交通は11月4日、両社が導入する交通系ICカードの共通名称を「cherica(チェリカ)」にすると発表した。
JR東日本が地方公共交通向けに展開している「Suica(スイカ)」ベースのICカードシステム「地域連携ICカード」を導入する。カード名は山形県を代表する農産物のサクランボの英語名「cherry(チェリー)」と、「IC」「card(カード)」を組み合わせた。
山交バスが発行するICカードの名称は「yamako cherica(ヤマコウチェリカ)」、庄内交通の発行カードは 「shoko cherica(ショウコウチェリカ)」になる。
同時にICカードのデザインも発表された。両社共通のデザインを採用し、カードの下部に山とバスをデザイン。上部には「cherica」のロゴマークをデザインする。このロゴマークの上には、カードの発行元によって「yamako」と「shoko」のロゴマークのどちらかがデザインされる。
山交バスと庄内交通によると、複数事業者による全県域同時導入は全国初として、両社共通の統一デザインを採用することに。山は山形県内の出羽三山や蔵王、飯豊、鳥海山などをモチーフにした。
導入時期は来年2022年春頃の予定。山交バスの路線バス全線と庄内交通の路線バス全線が利用できるが、予約制など一部の路線は対象外だ。JR東日本の「Suica(スイカ)」や「モバイルSuica」で山交バスと庄内交通の路盤バスを利用することもできる。
《関連記事》
・山形の路線バス「地域連携ICカード」導入へ 全国初「県内全域に一斉導入」
・奥羽本線・蔵王~山形「新駅」山形市とJR東日本が協議 かつて私鉄新線の計画も