JRグループは10月から12月にかけ、北陸エリアの観光キャンペーン「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)を開催する。これにあわせてJR各社は北陸方面の割引切符や企画切符を発売。一部の割引切符を組み合わせて使うと、北陸新幹線経由で東京~大阪を片道9000円未満で移動することができる。
JR東日本は北陸DCの開催にあわせ「新幹線eチケット(トクだ値スペシャル21)」を設定する。北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の普通車指定席を東京・上野・大宮の各駅から黒部宇奈月温泉~敦賀の各停車駅まで利用できる割引切符。設定される列車や席数、区間は限定されるが、発売額は所定運賃・料金のほぼ半額になる。利用できる期間は10月15~31日。乗車日1カ月前の10時から21日前の23時50分までJR東日本のネット予約サービス「えきねっと」で発売する。
JR西日本も特急「サンダーバード」と北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「つるぎ」を利用できる関西~北陸の割引切符として、期間・列車・席数限定の「WESTERポイント超特典きっぷ」を設定。JR西日本グループ共通のポイントサービス「WESTERポイント」でのみ購入でき、発売ポイント数は所定運賃・料金の約25%相当になる。利用できる期間は10月1日~12月26日。乗車日の1カ月前から当日まで購入できる。
東京~大阪を北陸新幹線と在来線特急の普通車指定席(通常期)で移動する場合、たとえば東京~富山で「新幹線eチケット(トクだ値スペシャル21)」、富山~大阪で「WESTERポイント超特典きっぷ」を使うと、合計額は8950円(WESTERポイントは1ポイント=1円で計算)。東海道新幹線・東京~新大阪の「のぞみ」普通車指定席の所定運賃・料金(通常期で1万4720円)に比べ5000円以上安い。
ただし、両方の割引切符を使える期間が短いうえ、えきねっととWESTERの両方の会員であることや、購入日までに「WESTERポイント超特典きっぷ」が購入できるようWESTERポイントをためておく必要があるなどの制約がある。
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