銚子電鉄(千葉県)は8月19日、関西大手私鉄の南海電鉄から2200系電車を譲り受けたと発表した。2200系の譲受は2編成目。改造したうえで銚子電鉄線に導入する。
銚子電鉄が譲り受けたのは2200系のモハ2201+モハ2251の2両1編成。この編成は8月3日に南海多奈川線での運行を最後に南海電鉄での運用を終了し、8月16日に銚子電鉄が譲り受けた。銚子電鉄線での運行開始時期は未定だ。
2200系が架線電圧1500Vに対応しているのに対し銚子電鉄線の架線電圧は600Vのため、2両は1500Vから600Vへの降圧化などの改造を行ったうえで導入される。改造は京王重機整備が担当する。
南海2200系は1969年に22000系電車として製造された車両。橋本以南の山岳区間を含む高野線で運用されたのちワンマン化などの改造が施され、形式名も2200系に変更。多奈川線などの各支線で運用されてきた。
昨年2023年8月、銚子電鉄は老朽化した従来車両の更新を目的にモハ2202+モハ2252の2両を譲り受けた。降圧化などの改造に加えて22000系時代の塗装を復元し、形式名・車両番号も22000系時代にあわせて22000形電車のクハ22007+デハ22008に変更。今年2024年3月から銚子電鉄線で運行されている。
銚子電鉄は22000形の導入で「『この車両に乗車するために関西から銚子へ初めて来た』といった利用者の声が寄せられ、新たなファン層の獲得につながる等さまざまな効果がみられています」としている。
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