大井川鉄道(静岡県)は6月6日、ダイヤ改正を実施すると発表した。大井川本線で毎日運行の定期列車を増やす。
毎日運行の定期列車は新金谷~家山・川根温泉笹間渡で増発する。下りは現在の普通列車4本に加え区間急行1本が定期列車に。上りも現在の普通列車4本と区間急行1本に加え、快速急行1本が定期列車として運行される。
また、土曜・休日を中心に金谷・新金谷~家山・川根温泉笹間渡の主要駅や観光拠点駅に停車する準急列車を増発。停車駅は金谷・新金谷・合格・門出・神尾・家山・抜里・川根温泉笹間渡の各駅で、上下各3本を設定する。
快速急行と区間急行は運行時間帯と停車駅の見直しも実施する。快速急行は現在、特定日のみ新金谷~家山で下りが15時台に1本、上りが16時台に1本運行されている。改正後は家山20時35分発の金谷行き上り1本のみになり、毎日運行の定期列車に。金谷行き最終列車になる。停車駅は家山・新金谷・金谷の各駅で、現在停車している福用駅は通過する。
区間急行はこれまで通り毎日運行だが、現在は家山発→金谷行きの最終列車となっているところ、昼間の運行に変更。停車駅は現在の金谷・新金谷・代官町・家山・川根温泉笹間渡の各駅に加え、新たに門出駅と福用駅にも停車する。
新金谷~家山を往復遊覧運行している「きかんしゃトーマス号」は、運行区間を新金谷~川根温泉笹間渡に拡大。復路は家山駅での乗降を可能にする。これまで定期便2往復と臨時便1往復で設定していたSL列車は定期便として3往復設定する。
井川線は運行時刻の調整を実施するが、運行本数は改正前と同じだ。川根本町も町営バスのダイヤ改正を6月6日に実施。実質的には大井川本線の運休区間(川根温泉笹間渡~千頭)の代行バスとなっている千頭・家山線の運行時刻を調整する。
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