ジンバブエなどアフリカ南部3国「港湾・鉄道改良」協定 南アに代わる輸出ルート構築



アフリカ南部のモザンビーク・ジンバブエ・ボツワナ3国の運輸関係大臣が港湾・鉄道整備プロジェクトの協定案に署名した。8月3日、ジンバブエのメディア『ザ・ヘラルド』などが報じた。

モザンビーク・ジンバブエ・ボツワナの鉄道網(青)。軌間1067mmの狭軌によるネットワークが整備されている。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

このプロジェクトはモザンビークの首都・マプトから南へ約70km離れたインド洋沿岸のテチョバニンに大型船舶が入れる深水港を整備するとともに、3国の鉄道を改良するもの。

これにより内陸国のボツワナからジンバブエ経由でモザンビークのインド洋岸に抜ける石炭輸出ルートを構築する。ジンバブエやボツワナからは南アフリカの港湾に抜けるルートもあるが、南アフリカの港湾は混雑していて輸送力の確保が難しいといい、南アフリカルートに代わる輸出ルートの構築が課題になっていた。

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