JR九州「ハチロク」小倉で最後の見学会 「SL人吉」牽引機、今後どうなる?



JR九州は9月2・3日、小倉総合車両センター(北九州市)で「ハチロク」こと8620形蒸気機関車58654号機の見学会を開催する。かつてSL列車「SL人吉」を牽引していた蒸気機関車。JR九州が開催する同機の見学会としては、これが最後になる。

8620形の58654号機。【画像:京翔九彩/写真AC】

開催時間は9月2日が午前(10時30分~12時30分)・午後(14~16時)・夜(18~20時)の3部制。9月3日は午前(10~12時)に開催する。見学時間は各部約100分。

いずれも58654号機を間近で見学できるが、火を落とした状態のため蒸気は出ない。9月2日の午前の部は入換機で工場内を移動する様子を見られる。9月2日の夜の部では58654号機がヘッドライトを点灯させた姿が見学可能だ。このほか、「SL人吉」運行時の車内販売商品を販売する。

募集人数は各部20人で参加費用は2万5000~4万5000円。9月2日の全3部に参加できるプラン(9万8000円)も用意する。申し込みはネット予約サイト「STORES」で8月8日9時30分から受け付ける。

「SL人吉」を牽引する58654号機。【画像:JR九州】

「SL人吉」は2009年から鹿児島本線・肥薩線の熊本~人吉で運行されていた58654号機牽引のSL列車。2020年の水害で肥薩線が一部不通になったため、2021年から鹿児島本線・熊本~鳥栖で運行されていた。58654号機の老朽化に加え部品調達が困難になったことから、今年2024年3月に運行を終了。58654号機は今後、肥薩線の人吉駅前で静態保存される予定だ。

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