多摩モノレール北側の延伸区間「軌道特許」申請 運行事業者の手続きも開始



多摩都市モノレールは7月23日、多摩都市モノレール線(多摩モノレール)の北側の延伸区間について、軌道法に基づく軌道事業特許を国土交通大臣に申請した。

多摩モノレールの列車。【撮影:草町義和】

申請区間は東京都東大和市から瑞穂町まで7.0km。上北台駅から新青梅街道を導入区間として西へ進み、No.1駅からNo.7駅まで7駅(いずれも仮称)新設する。終点のNo.7駅はJR八高線の箱根ケ崎駅近くに設ける。

建設費は総額約1290億円で、このうち東京都が整備する支柱や桁、駅舎などのインフラ部は約900億円になる。多摩都市モノレールが整備する車両や電車線、券売機などのインフラ外部は約358億円。多摩都市モノレールは東京都と連携して2030年代半ばの開業を目指すとしている。

多摩都市モノレールが特許を申請した延伸区間(赤)。【画像:多摩都市モノレール】

多摩モノレールは全長93kmの路線網を設けることが構想されており、このうち上北台~多摩センターの16.0kmが1998年から2000年にかけ開業した。

残る構想区間は現行路線の北側延伸区間になる上北台~箱根ケ崎が先行しており、これまで東京都が都市計画法などに基づく手続きを進めてきた。今回、運行事業者の多摩都市モノレールが特許を申請したことで鉄道法規上の手続きも始まったことになる。

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