相鉄「新7000系」まもなく引退へ 車両基地でのイベントや記念切符・グッズ販売を実施



相模鉄道(相鉄)は10月1日、7000系電車の改良タイプ「新7000系」の引退イベントを事前申込制で行うと発表した。記念切符や記念グッズも発売する。

相鉄本線の鶴ケ峰~西谷間を走る新7000系。【画像:相鉄】

引退イベントは11月7・8日、車両基地のかしわ台車両センター(神奈川県海老名市、かしわ台駅から徒歩3分)で実施。新7000系の車両撮影や運転台見学、鉄道部品の販売が行われる。新7000系の座席シートにメッセージを書くことができるほか、20000系電車のパンフレットが配布される。

開催時間は11月7日が13~16時、11月8日が10~16時15分。1回約45分のツアー方式で、11月7・8日に合計27回実施。1回あたりの募集人数は10人になる。参加の申込は会員制のイベント管理システム「Peatix」(ピーティックス)で受け付けている。応募期間は10月18日23時59分まで。

記念入場券の台紙。【画像:相鉄】

記念切符「相鉄新7000系引退記念入場券」は、D型硬券入場券8枚と台紙のセットで、1セット1200円。11月7日の8~15時、いずみ野線のゆめが丘駅高架下特設会場で販売される。2000セットの限定販売だが、この販売で限定数に達しなかった場合は11月14日から来年2021年3月31日まで、二俣川駅構内の「SOTETSU GOODS STORE」(相鉄グッズストア)で販売される。

このほか、新7000系をデザインしたクリアファイルセットなどのグッズも販売。「相鉄新7000系引退記念入場券」と同様のスケジュールで販売される。

引退記念のクリアファイル。【画像:相鉄】

相鉄の7000系電車は1975年にデビュー。1986年以降の増備車は、車体前面のデザインを大幅に変更したことから「新7000系」と呼ばれた。さらに1988・1989年の製造分は走行機器類も大幅に刷新。交流モーターとVVVFインバーター制御装置を搭載し、省エネルギー化が図られている。

7000系は80両、新7000系は60両がそれぞれ製造されたが、老朽化に伴い7000系は2019年までに全車引退した。新7000系も順次廃車されており、相鉄・東急直通線(2022年度下期開業予定)用の新型車両20000系電車の増備に伴い、このほど全車引退が決まった。