JR東日本高崎支社と秩父鉄道は7月20日から「渋い鉄道スタンプラリー」を始めた。明治期の実業家で日本の鉄道網構築に尽力し、このほど新1万円札の肖像に採用された渋沢栄一のゆかりの地を巡る。期間は8月31日まで。
スタンプ設置駅は合計10駅でJR東日本の6駅(東京・浦和・上尾・熊谷・深谷・本庄)と秩父鉄道の4駅(ふかや花園・長瀞・秩父・三峰口)。このスタンプラリーで使用する台紙も10駅で配布している。
スタンプのデザインはEF65形電気機関車(東京駅)や165系急行型電車(熊谷駅)などで、深谷駅は東京駅の丸ノ内駅舎を模した赤レンガ駅舎をデザイン。JR東日本と秩父鉄道によると、「かつて活躍した車両や今も活躍する『渋』い車両等」をモチーフにしているという。
東京駅を除く9駅は埼玉県内の駅にある。渋沢栄一は深谷駅がある現在の埼玉県深谷市出身。渋沢が設立したレンガメーカーも現在の深谷市内に工場を置き、新1万円札の裏面に描かれた東京駅丸ノ内駅舎に使われた赤レンガを製造した。
集めるスタンプの数により「3駅賞」「5駅賞」「10駅コンプリート賞」があり、それぞれ先着順でオリジナルのクリアファイルやキーホルダー、パスケースがプレゼントされる。5駅賞と10駅コンプリート賞はスタンプラリー実施期間中に有効のJR東日本のフリーパス「休日おでかけパス」か「のんびりホリデーSuicaパス」の提示も条件になる。
《関連記事》
・JR川越線の荒川橋梁「複線化」追加費用は? 架替構想の浮上機に調査・検討進む
・秩父鉄道「初乗り200円」に 28年ぶり運賃値上げ、急行料金も