那覇市LRT「道路構成」「既存橋梁の耐荷力」など検討・調査へ



那覇市は路面電車方式の軽量軌道交通(LRT)の導入に向けて検討・調査を深度化させる。本年度2024年度は道路構成の検討や既存橋梁の調査などを行う。

LRTのイメージ(宇都宮ライトレールのライトライン)。【撮影:草町義和】

2024年度の調査では、国道329号(南風原バイパス)と御成橋、沖縄県道42号線について、導入ルートと道路構成の検討を行う。これらは道路管理者などの関係機関から車道4車線の確保の要望が出ている。また、導入ルート上に存在する既存橋梁の真地大橋について、車両の活荷重や軌道施設の死荷重などを考慮した耐荷力の照査を行う。

整備計画の素案で示された想定ルート。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

那覇市のLRTは、沖縄県庁北口~沖縄県立南部医療センター付近を結ぶ東西ルート本線(約5km)と県庁北口~若狭海浜公園付近の東西ルート支線(約1km)、新都心~真玉橋付近の南北ルート(約5km)で構成される構想。同市は2026年度の整備計画策定を目指している。

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