東京メトロ有楽町線分岐線の新駅「出入口用地を公募」地下の単独2駅



東京メトロは6月25日、有楽町線分岐線・豊洲~住吉の整備に伴い設置する新駅について、出入口用地を公募すると発表した。

枝川駅は相対式ホーム2面2線の地下駅として整備される。写真は相鉄新横浜線の羽沢横浜国大駅が工事中(2016年)だったころのもの。【撮影:草町義和】

対象の新駅は東京都江東区内に設けられる地下駅の枝川駅(仮称)と千石駅(仮称)で、公募内容は募集対象エリアの出入口用地の売却(地上権設定含む)と、建て替えや再開発などにあわせた出入口の設置。募集対象エリアに土地を所有している人に加え、建て替えや開発などを計画、検討している都市開発事業者が応募できる。土地の売買価格や引き渡し時期、出入口の形状、整備費用、設置時期などは協議で決める。

公募期間は6月25日から2027年3月31日まで。東京メトロはこの公募とは別に、近隣住民に対し出入口の設置に関して相談する場合もあるとしている。

有楽町線分岐線の位置(左)と今回の公募の募集対象エリア(右)。【画像:東京メトロ】
有楽町線分岐線の各駅の横断面図。【画像:東京都】

有楽町線分岐線は豊洲~住吉の約5.2kmが本格的な事業着手に向け準備が進められている。今年2024年6月17日、東京都が関係する都市計画の変更を告示した。起点の豊洲駅は有楽町線、終点の住吉駅は半蔵門線に接続。中間3駅のうち東陽町駅は東西線に連絡する。残る2駅は単独の新駅で、枝川駅は相対式ホーム2面2線、千石駅は島式ホーム1面2線の計画だ。開業は2030年代半ばの予定。

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