DEC700「初の営業運行」JR西日本の電気式気動車、姫新線の臨時快速で



JR西日本の中国統括本部岡山支社は5月27日、姫新線で臨時快速「ハレのモリ」を運行する。岡山県北部で開催される国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」にあわせた臨時列車。車両は電気式気動車「DEC700」を使用する。DEC700の営業運行はこれが初めてになる。

姫新線で初の営業運行が行われるDEC700。【画像:読者提供】

9月28日~11月24日の土曜・休日に運行。下りは津山8時28分→新見10時36分、上りは新見15時48分→津山17時36分の時刻で運行する。座席は普通車自由席。

DEC700はディーゼル発電機で発電した電気を使ってモーターを動かす電気式気動車。バッテリーを追加で搭載するなどしてハイブリッド式に変更することも容易な構造になっており、今回の営業運行もバッテリーを搭載したハイブリッド方式で運行する予定だ。2021年に1両が製造されたが、これまで試験走行のみ実施しており、営業運行は行われていなかった。

臨時快速「森の芸術祭ライナー」のイメージ。【画像:JR西日本】

「森の芸術祭」関連の臨時列車は、ほかにも津山線・岡山~津山で快速「森の芸術祭ライナー」を増発。快速「ことぶき」は通常2両編成のところ1両増やして3両編成で運行する。通常は山口県で運行されている観光列車「○○のはなし」の車両を使った臨時列車も、山陽本線・伯備線の岡山~新見で運行される計画だ。

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