西鉄は5月16日、貝塚線で「100周年記念ラッピング電車」を運行すると発表した。600形電車の2両編成を使用し、5月23日から来年2025年3月31日まで運行する。

貝塚線の車体カラーを象徴するオキサイドイエローを生かしつつ、同線に面する海(博多湾・玄界灘)をイメージした水色を掛け合わせたデザインを採用。クリエーターのPantovisco(パントビスコ)さんによる「ガタンコとゴトンコ」などのオリジナルキャラクターで装飾した。窓の下には西鉄貝塚線の全10駅の駅名を並べた。
車内は沿線の保育園の園児が色を付けた沿線風景などの塗り絵ポスターを中づりポスター枠に掲出。「ガタンコとゴトンコ」のイラストが記載されたつり革広告も掲出する。


西鉄貝塚線は1924年5月23日、博多湾鉄道汽船の路線として開業。路線の延伸を経て戦時中の1942年には現在の西鉄の路線になった。1979年以降は貝塚~津屋崎の20.9kmを結ぶ路線だったが、並行するJR鹿児島本線の増発や新駅の整備などが進んだこともあって利用者が減少。2007年、西鉄新宮~津屋崎が廃止された。
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