相鉄は5月18日から10000系電車を使った旧塗装ラッピング車を運行している。10000系の2編成をかつての相鉄車両のイメージで装飾した。
ラッピング車は第10705編成(8両)と第10708編成(10両)。いずれもリニューアル未実施車で、本線・横浜~海老名といずみ野線・二俣川~湘南台で運用されている。相鉄新横浜線と他社直通列車では運用されていない。運行期間は11月ごろまでの予定。
第10705編成は1000系導入時のカラーをイメージした「懐かしの若草版」としてラッピングされ、横浜寄り先頭車の前面には導入時に貼っていたグループマークロゴを再現した。第10708編成は「往年の赤帯版」と題し、昔の相鉄車の赤帯が10000系でも採用されていたら、というイメージのラッピングを施した。
10000系は2002年から2007年にかけ10両編成3本と8両編成5本の合計70両が製造された通勤電車。JR東日本のE231系電車をベースに開発され、先頭部のデザインなどを除きE231系とほぼ同じ構造なのが特徴だ。
2019年から機器類の更新に加え、一部の編成を除き車内外の設備のリニューアルが実施されている。リニューアル車は相鉄のイメージ戦略にあわせ、外装デザインを濃紺色の「YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)」に変更。先頭車のリニューアルではライトの位置を下部から上部に変更した。
相鉄によると、先頭車のリニューアルが実施されていない編成は2024年5月時点で残り約半分になったという。
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