小田急箱根グループの小田急電鉄や小田急箱根ホールディングスなどは4月12日、同グループが運営する箱根エリアの交通機関にクレジットカードなどのタッチ決済を導入すると発表した。各交通機関の駅や港にタッチ決済とQRチケットの読取機能を一体化した専用端末を設置する。今年2023年夏の運用開始を目指す。
専用端末は箱根登山鉄道が運営する箱根登山電車・箱根登山ケーブルカー・箱根ロープウェイと、箱根観光船が運営する箱根海賊船に導入。箱根登山電車の箱根湯本駅は設置済みで、今後は箱根登山電車・箱根登山ケーブルカーの強羅駅と早雲山駅、箱根ロープウェイの全駅、箱根海賊船の全港に設置する。
小田急系の「MaaS」アプリ「EMot」やウェブサイト「箱根ナビ」などで販売する電子チケットのQRコード(QRチケット)の読み取りに対応するほか、箱根ロープウェイと箱根海賊船はタッチ決済にも対応する。タッチ決済の対応ブランドは「Visa」「JCB」「American Express」「Diners Club」「Discover」「銀聯」の各国際ブランド。
小田急電鉄や小田急箱根ホールディングスなどによると、ロープウェイに国際ブランドのタッチ決済が導入されるのは全国初。これにより訪日外国人旅行者は自身のタッチ決済対応カードやスマートフォンなどでそのまま利用できるようになる。またQRチケットの読み取りにも対応することで、従来目視で行っていた駅での確認作業の効率化も期待できるという。
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