都営地下鉄と京急線「タッチ決済」実証実験 またがって利用もOK、首都圏初



東京都交通局や京急電鉄などは5月9日、都営地下鉄線と京急線でタッチ決済を活用した乗車サービスの実証実験を今年2024年内に開始すると発表した。

京急線の列車。【撮影:草町義和】

実証実験の対象駅は、都営地下鉄線が都営浅草線・都営大江戸線の一部(20駅程度)を予定。具体的な駅名は明らかにされていない。京急線は羽田空港第1・第2ターミナルと羽田空港第3ターミナル、品川、京急蒲田、糀谷、大鳥居、穴守稲荷、天空橋、横浜の合計9駅になる。

対象駅にはタッチ決済対応の自動改札機や専用端末機を設置。タッチ決済に対応したクレジットカードなどをタッチすることで、そのまま改札を通過して乗車できる。対象ブランドはVisa・JCB・American Express・Diners Club・Discover・銀聯。Mastercardも今後追加の予定だ。

京急線のタッチ決済実証実験の対象駅。【画像:京急電鉄、三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、ジェーシービー、東芝インフラシステムズ、QUADRAC】
都営浅草線の宝町駅。都営地下鉄側の具体的な対象駅はまだ明らかにされていない。【画像:時の記録者Photo/写真AC】

都営浅草線と京急線は相互直通運転を行っているが、実証実験では都営地下鉄線と京急線をまたいでタッチ決済で乗車することも可能だ。たとえば羽田空港から入国した訪日外国人観光客が京急線に乗車して都営地下鉄線の駅で降りる場合、手持ちのクレジットカードなどを自動改札機や専用端末にタッチするだけで、そのまま乗り降りできる。

東京都交通局などによると、タッチ決済による事業者間の相互利用は首都圏では初めてという。

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