地下鉄博物館「丸ノ内線開業70周年」特別展の第2弾は「車両」にスポット



メトロ文化財団が運営する地下鉄博物館(東京メトロ東西線・葛西駅高架下)は6月4日から、特別展「丸ノ内線開通70周年展 ~車両編~」を開催する。前回の「建設編」に続く記念展の第2弾。

丸ノ内線開業70周年記念特別展の「車両編」の案内。【画像:東京メトロ】

今回は丸ノ内線で運用された車両にスポットをあて、300形電車から最新車両の2000系電車に至るまでの経緯や各車両の特徴などについて、写真パネルや関連する実物資料により紹介する。開催期間は6月4日から9月1日まで。

丸ノ内線は営団地下鉄時代の1954年1月20日に池袋~御茶ノ水が開業し、1962年3月23日までに現在の池袋~荻窪24.2kmと中野坂上~方南町3.2kmが全通。今年2024年1月24日に最初の開業から70周年を迎えた。

東京メトロなどによると、1954年の開業時に導入された300形電車は戦後初の地下鉄電車で、日本で初めて両開きドアや行先方向幕を採用。サインカーブを用いたデザインが特徴的で、その後も300形に準じた車両が導入された。

地下鉄博物館で静態保存されている300形。【撮影:草町義和】
1988年から導入された02系。【撮影:草町義和】
丸ノ内線で現在運用されている2000系。【撮影:草町義和】

1988年には300形などの後継車両として02系電車がデビュー。車内駅名表示器の設置やドア開扉時チャイム、高周波分巻式チョッパの採用など近代化の先駆けになった。現在の2000系電車は2019年にデビュー。安全・安定性の向上や車内快適性の向上、環境負荷低減など、さまざまな先進的な取組が施された最新式車両という。

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