JR東海は1月18日、名古屋駅を発着するすべての車両に車内防犯カメラを整備すると発表した。導入時から設置されている最近の新型車両だけでなく、従来車両も近年中に更新予定の一部車両を除き追加で設置する。
防犯カメラが追加で設置されるのは、在来線の普通列車で運用されている313系電車のうち、名古屋駅を発着するすべての車両(約340両)。常時録画機能付きで、指令員がリアルタイムで映像を確認できるタイプを採用する。混雑時も車内全体の状況を把握できるよう1両につき3台のカメラを設置する。
2024年度中から設置工事を開始し、設置した車両から順次使用開始。2028年度中の整備完了を予定している。
鉄道車両の車内防犯カメラは2021年の小田急線刺傷事件や京王線刺傷事件を受け、昨年2023年10月15日に施行された鉄道運輸規程・軌道運輸規程の改正で新造車両に対し義務化された。JR東海の在来線車両の場合、2022年に営業運転を開始した普通列車用の315系電車と特急列車用のHC85系気動車は導入時から車内防犯カメラが設置されている。
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