東海汽船は6月15・16日の計2日、東京の竹芝桟橋と伊豆半島西岸の松崎新港（静岡県松崎町）を直通する高速船を社会実験として運航する。松崎町によると、東京都心と松崎町が直接つながるのは西伊豆地域としては史上初という。
運航区間と運航時刻の想定は次の通り。
●6月15日
松崎新港8時00分→東京・竹芝桟橋10時40分
東京・竹芝桟橋13時00分→松崎新港15時40分
●6月16日
東京・竹芝桟橋11時00分→松崎新港13時40分
松崎新港16時00分→東京・竹芝桟橋18時40分
使用船舶は未定だが、最大速力43ノット（約80km/h）の高速ジェット船を使用。東京～松崎の約210kmを2時間40分で結ぶ。運賃は往復で大人1万3800円・子供8000円。4月下旬ごろから予約を受け付ける。募集定員は各港発200人。
東京駅から松崎までほかの公共交通で移動する場合、所要時間は東京～（在来線特急）～伊豆急下田～（バス）～松崎で4時間弱。東京～（新幹線）～三島～（バス）～松崎は3時間強だ。東海汽船は「（東京～松崎の高速船は）自動車や他の公共交通機関と比べても最短」とアピールする。
松崎町はかつて伊豆箱根鉄道の西伊豆航路「こばるとあろー」で沼津市と結ばれていたが2003年に廃止され、定期航路が20年以上途絶えている。2019年にはクルーズ船「飛鳥II」の誘致に成功したが、2020年のコロナ禍で寄港中止になった。同町は今回の東京直通航路の社会実験を松崎新港の利活用に結びつけたい考えだ。
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