北大阪急行電鉄は3月19日、南北線延伸線(北大阪急行線の延伸区間)の鉄道施設検査に合格したと発表した。3月23日に開業に向けた準備が完了した。
北大阪急行は延伸区間の開業に向け、国土交通省と大阪府による鉄道施設検査と運輸開始承認検査、運輸開始認可検査を受検。まず3月14日、国土交通省の近畿運輸局が鉄道事業法に基づき合格書を交付した。また、軌道法に基づく運輸開始についても同省の承認を経て、3月18日に大阪府知事が運輸開始を認可した。
3月23日に開業するのは、千里中央~箕面萱野2.5kmの延伸区間。千里中央寄りの約1.2kmが鉄道事業法に基づく普通鉄道で、箕面萱野寄りの約1.3kmは路面電車と同じ軌道法が適用される。2月7日に北大阪急行が検査の申請を行い、2月27日から2月29日にかけ受検した。
北大阪急行は3月23日の延伸開業にあわせてダイヤ改正を実施。現行のダイヤで運行している千里中央発着の列車を、一部を除き箕面萱野発着に変更し、大阪メトロ御堂筋線への直通運転をすべての列車で実施する。箕面萱野駅からの所要時間は千里中央駅まで4分。新大阪駅までは19分、梅田駅までは25分になる。
北大阪急行電鉄は「この開業をきっかけに、公共交通機関として安全安心で快適な輸送サービスの提供を通じて、北摂エリア全体の活性化に貢献できるよう、より一層努めてまいります」とコメントした。
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