国土交通省の近畿運輸局長は8月9日、北大阪急行電鉄が申請していた南北線延伸線(北大阪急行線の延伸区間)の開業に伴う基本運賃・加算運賃の上限設定を申請通り認可した。これを受けて北大阪急行は同日、延伸後の運賃は認可された上限運賃をそのまま実施運賃として適用すると発表した。
加算運賃を含む実際の運賃は、延伸区間の千里中央~箕面萱野2.5kmで普通旅客運賃が190円。定期旅客運賃(1カ月)は通勤6780円、通学4000円。既存区間を含む江坂~箕面萱野の8.4kmでは普通旅客運賃が240円、定期旅客運賃(1カ月)が通勤8990円、通学5310円になる。既存区間の江坂~千里中央5.9kmの運賃は改定せず、加算運賃も適用されない。
大阪メトロ御堂筋線の乗り入れ区間を含む梅田~箕面萱野14.8kmでは、大阪メトロが運賃改定や運賃計算の特例設定を行わない場合、普通旅客運賃が480円になる。
北大阪急行線の延伸区間は本年度2023年度末に開業する予定。従来の認可運賃では延伸区間と既存区間を含む長い距離に対応できないため、北大阪急行は延伸に対応した運賃の設定を6月に申請した。延伸区間の建設費の一部を客に負担してもらうため、延伸区間に適用する加算運賃の設定も同時に申請していた。
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