千葉県150周年で京成など鉄道5社「乗り放題」記念切符 元取れる距離に大きな違い



千葉県内に鉄道路線を持つ私鉄・第三セクター鉄道5社は6月15日から、フリーパス「千葉県誕生150周年記念 鉄道5社 共通1日乗車券」を発売する。京成電鉄と同社が出資する新京成電鉄・北総鉄道・小湊鉄道・芝山鉄道が乗り放題。

「千葉県誕生150周年記念 鉄道5社 共通1日乗車券」のイメージ。【画像:京成電鉄・新京成電鉄・北総鉄道・小湊鉄道・芝山鉄道】

6月15~30日の期間、発売当日の1日に限り5社の鉄道全線を自由に乗り降りできる。京成本線の京成上野~江戸川など東京都内の区間も利用可能だ。切符は千葉県150周年記念ロゴマークを中央に配し、5社の車両がロゴマークを取り囲むデザインのポストカード付き。自動改札機は利用できず、駅員のいる窓口で切符を提示する必要がある。

発売額は1500円。6月15日から京成電鉄の京成上野駅や新京成電鉄の松戸駅、北総鉄道の北総線各駅、小湊鉄道の五井駅、芝山鉄道の芝山千代田駅などの窓口で発売される。発売期間は6月15~30日だが1500部の限定発売。売り切れ次第、発売を終了する。

京成電鉄の列車。【撮影:草町義和】
新京成電鉄の列車。【撮影:草町義和】
北総鉄道の列車。【撮影:草町義和】
小湊鉄道の列車。【撮影:草町義和】
芝山鉄道線の芝山千代田駅。【撮影:草町義和】

京成電鉄の場合、京成本線・京成上野~宗吾参道57.0kmの往復(所定運賃はICカード1572円、切符1580円)より安い。一方、北総鉄道の北総線なら京成高砂~印西牧の原28.5kmの往復(所定運賃はICカード1536円、切符1540円)で共通1日乗車券のほうが安くなる計算。会社によって元が取れる利用距離は大きく変わる。

《関連記事》
いすみ鉄道「千葉県150周年」記念切符 硬券2枚セット
成田空港「ワンターミナル」で鉄道どうなる? ルート、駅の位置、輸送力、速度