横浜地下鉄ブルーライン4000形「2次車」計画 3000形の2次車と4次車を更新へ



横浜市交通局は横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車両「4000形」電車について、今後の導入計画を明らかにした。2027年度から2次車を導入し、老朽化が進む既存の車両を置き換える。

横浜市営地下鉄ブルーラインの4000形(2022年3月の報道公開)。【撮影:草町義和】

4000形は3000形電車のうち1992~1993年製造の1次車(3000A形)の更新用として計画され、2022年5月にデビュー。本年度2023年度中に全8本の導入を完了して3000A形を置き換える。

4000形2次車は来年度2024年度後期の契約を目指し、合計13編成を導入する予定。最初の1編成目は2027年度の完成を予定し、2028年度から2030年度にかけ各年度ごとに4編成を完成させる予定だ。

これにより3000形のうち1999年製造の2次車(3000N形)と2005~2006年製造の4次車(3000S形)を置き換える。2004~2005年製造の3000形3次車(3000R形)は更新対象としていない。

交通局によると、2029年時点の製造からの経過年数は3000N形が約30年。3000S形は24年になるが、台車は2000形電車(1983~1985年製造、2006年引退)から流用しているため約44年になる。車体や台車が寿命を迎えつつあることから、新型車両への置き換えを実施することにしたという。

3000形2次車の3000N形。【撮影:草町義和】
3000形4次車の3000S形。【撮影:草町義和】

WTO政府調達協定に基づく一般競争入札で調達する計画。交通局は4000形2次車について「近年の技術革新に伴う様々な新技術も検討し導入方法や範囲を十分精査したうえで、将来的な視点を持った車両仕様とします」としている。

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