大井川鉄道「夜行列車ツアー」再び実施 特急客車スハフ43連結、途中で機関車交換も



日本旅行は「旧客夜行 臨時急行『南アルプス51号』新金谷行の旅」を企画した。昨年2022年に続き2度目の実施。今年2023年は5月13~14日、夜行列車に見立てた電気機関車牽引の旧型客車列車を大井川鉄道の大井川本線・新金谷~家山(静岡県)で運行する。

大井川鉄道で運行する夜行列車のイメージ。【画像:日本旅行】

5月13日の19時40分に新金谷駅を出発。新金谷~家山を3往復して翌5月14日の朝7時の新金谷到着で終了となる。大井川本線の家山~千頭は水害の影響で運休中のため走らない。途中駅での長時間停車やヘッドマークの展示などを実施するほか、揉みだし茶付きの夜食弁当も予約制で提供する。

車両はオハ35系を主体とした旧型客車を使用。かつて特急列車で使われたスハフ43形も連結する。3往復とも電気機関車が牽引し、このうち2往復はE10形、残り1往復はE31形が牽引する。新金谷駅では機関車の交換、家山駅では折り返しのため機回し入替を見ることができる。

今回は特急列車で使われていたスハフ43形も連結する。【画像:大井川鉄道/日本旅行】
スハフ43形の車内。【画像:大井川鉄道/日本旅行】
E31形が牽引する列車。【画像:大井川鉄道/日本旅行】

旅行代金は大人・子供同額で、一人1席利用が1万5000円、一人2席占有では2万8000円。スハフ43形を指定して利用する場合は、それぞれ1000円高くなる。申込みは4月4日15時から、日本旅行大阪法人営業統括部のウェブサイトで受け付ける。大井川鉄道では受け付けない。

日本では昼間に走る列車の高速化や低価格の夜行バスの普及により夜行列車が減り、毎日運行される定期列車は東京~高松・出雲市のJR寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」だけに。その一方、近年は昔ながらの夜行列車の雰囲気を体験できる「模擬夜行列車」のツアーが増えている。模擬夜行列車のツアーでは短距離の路線を数往復して走行時間を延ばすことにより夜行運転を行うケースが多い。

旧型客車による夜行列車のイメージ。【画像:日本旅行】

日本旅行大阪法人営業統括部によると、大井川鉄道での模擬夜行列車ツアーを2022年に初めて実施したところ「昭和の夜行列車を体験できる」と好評だったという。

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