千葉県佐倉市のニュータウン「ユーカリが丘ニュータウン」を開発した山万は4月30日、自動車共有サービス(カーシェアリング)をニュータウン内に導入すると発表した。
オリックス自動車が提供するカーシェアリングを導入し、5月1日からサービス開始。京成本線のユーカリが丘駅や宮ノ台6丁目、西ユーカリが丘1丁目の計3カ所にサービス拠点を設ける。
ユーカリが丘は1971年に開発が始まったニュータウン。1982年から1983年にかけ、山万が運営する新交通システム「ユーカリが丘線」が整備され、ニュータウン内の各エリアから徒歩10分でユーカリが丘線の各駅にアクセスできるようになった。
山万によると、高齢化の進展と交通需要の多様化により、徒歩10分より短時間でアクセスできる交通網の整備が求められていたという。このため同社は、ユーカリが丘線を補完する交通機関として、徒歩5分程度でアクセスできるコミュニティバス(電気バスを使用)の社会実験を実施。今年2020年夏頃にはバスの事業免許を取得し、本格的な地域バスの運行を開始する予定だ。
カーシェアリングもこうした施策の一環といえるもので、山万は各世帯が自動車を共有することで、マイカー所有に比べ走行距離や使用頻度を削減できるとしている。