京王電鉄は2月9日、ダイヤ改正を3月16日に実施すると発表した。座席指定列車「京王ライナー」の増発などのほか、いわゆる「高幡不動化け」の拡大を図る。
「京王ライナー」は平日朝、京王多摩センター始発の新宿行き1本を初めて設定。時刻は京王多摩センター9時54分→新宿10時27分になる。平日の夕夜間も新宿発17時20分・21時40分の橋本行き2本を増発。土曜・休日は橋本11時05分発の新宿行きと新宿10時15分発の橋本行きの2本を増発する。
京王線の通常列車は列車種別や運転本数などの見直しを実施。平日朝は高尾山口6時59分発の新宿行き急行を6時55分発の区間急行に変更する。平日の夕夜間は新宿駅を17時20分~19時00分に発車する各駅停車と22時26分に発車する橋本行き区間急行を10両編成で運行する。京王新線は新線新宿駅を19時台に発車する笹塚行きを2本増発する。
また、高幡不動以西の夜間の運行形態を見直す。平日と土曜・休日とも、高幡不動駅を21時30分以降に発車する京王八王子・高尾山口方面の特急・急行を、高幡不動駅から各駅停車に変更して運行する。これにより、この時間帯の各駅停車は一部を除き新宿~高幡不動での運行になる。
現在も一部の特急や急行が高幡不動以西で各駅停車に「化ける」列車が運行されているが、これが拡大する。京王電鉄は、特急が停車しない南平・平山城址公園・長沼の各駅で下車する場合、現在は高幡不動駅で乗り換えが必要だが、「化け」の拡大で乗り換える必要がなくなり便利になるとしている。
井の頭線は平日朝ラッシュ時(5~8時台)に一部列車の発車時刻や行き先、到着番線を変更。土曜・休日は早朝時間帯に一部列車の発着時刻を変更する。
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