京王電鉄「タッチ決済」「QRコード」乗車サービスの実証実験 一定条件で割引



京王電鉄は12月13日、クレジットカードなどのタッチ決済とQRコードを活用した乗車サービスの実証実験を行うと発表した。沿線の回遊性向上による新たな移動需要の創出を目指す。

京王線の列車。【撮影:草町義和】

タッチ決済の乗車サービスでは、タッチ決済対応のクレジットカードやスマートフォンなどを対応自動改札機にかざすことで京王電鉄線を利用し、一定の利用条件を満たす場合は割引を適用する「企画乗車券のようなサービス」を予定している。対応ブランドはVisa・JCB・American Express・Diners Club・Discover・銀聯。Mastercardも順次追加する予定だ。

QRコードによる乗車サービスは、企画乗車券をあらかじめ乗車券販売サイトに購入する方式。企画乗車券の情報を入れたQRコードをスマホの画面に表示し、対応自動改札機にかざすことで京王電鉄線を利用できるようにする。

江ノ電に導入されたタッチ決済対応の改札機。【撮影:鉄道プレスネット】

まず本年度2023年度中に一部の駅で実証実験を開始。2024年度内には全駅を対象に実施する予定だ。京王電鉄は実証実験を通じ、京王沿線の住民に加え国内外の観光客にも多様な乗車サービスの提供を目指すとしている。

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