日立レールが信号事業「売却」メルメックと契約 タレスGTS買収に向け節目



日立レールとイタリア鉄道運行システム企業のメルメックは1月26日、日立レールがフランスの本線用信号事業とドイツ・英国の信号事業をメルメックに売却するプットオプション契約を締結したと発表した。

メルメックのウェブサイト。【画像:メルメック】

欧州委員会と英国競争市場庁は2023年10月、日立レールがフランス・ドイツ・英国の本線用信号事業を売却することを条件に、同社がフランス・タレス社の運行システム部門(タレスGTS)を買収することを承認していた。

日立レールグループのジュゼッペ・マリーノCEOは契約締結に際し「当社は成長戦略の重要な部分であるタレスGTSの最終買収に向け、大きな節目を迎えた」とコメント。メルメックグループとその親会社エンジェル・ホールディングのヴィト・ペルトーサ社長は「メルメックグループとの相乗効果により競争上の優位性がさらに高まり、当社の世界的な存在感が強化されると確信している」とコメントした。

《関連記事》
イタリアの赤い高速鉄道車両「ETR1000」日立レールが受注 合計94編成に
英国の高速鉄道「HS2」2期区間が全面中止へ 1期区間に日立アルストムの車両