JR四国のハイブリッド式ローカル気動車「近畿車両」製造へ 2年後にも量産先行車



JR四国は11月17日、「ハイブリッド式ローカル気動車の調達」の一般競争入札について、近畿車両が落札したと公示した。落札決定日は9月26日付け。落札価格などは非公表。

JR四国の普通列車用の気動車では最新型の1500形(前から3両目は1200形)。【画像:ninochan555/写真AC】

JR四国は2022年度の事業計画で新型ローカル気動車の計画を盛り込み、今年2023年4月にハイブリッド式ローカル気動車を58両(29編成)~70両(35編成)調達する一般競争入札を公告した。

4月の公告によると、納入時期は量産先行車の4両(2編成)が2025年12月。その後は2028年1月から2031年1月にかけ量産車を4回に分けて納入する。

JR四国の普通列車用の気動車は、1987年の同社発足後に製造された1000形・1200形(1000形の改造車)・1500形のほか、国鉄時代に製造されたキハ40系やキハ54形、キハ32形がある。とくに国鉄時代に導入された老朽車の更新が課題になっている。

国鉄時代に導入されたキハ40系のキハ47形。【撮影:草町義和】

1000形はすべて新潟鉄工所(現在の新潟トランシス)が製造。1500形も新潟トランシスが製造しているが、2013年の2両は近畿車両が製造。ほかの1500形とはデザインが異なる。このほか、2013年には近畿車両が開発したシリーズ式ハイブリッド気動車の試作車「Smart BEST」の走行試験がJR四国の路線で行われ、2014年には試乗会も実施されている。

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