商船三井さんふらわあは1月22日、茨城県大洗町と北海道苫小牧市を結ぶ航路に導入する新造LNG燃料フェリーのデザインを決めたと発表した。2025年に就航予定。
就航するのは2隻。デザインコンセプトは「かけがえのない地球と海を守り、受け継いできた伝統と新たに切り開いていく未来を繋ぎながら、人々の暮らしを明るく照らし続けていきます。」とした。
公表されたイメージによると、従来の「さんふらわあ」が船体側面の中央に太陽の絵を大きく描いているのに対し、新造LNG燃料フェリーは太陽の絵を後方に移し、先頭部から中央にかけては濃い青でデザインしている。
商船三井さんふらわあによると、海と空を表す青をアクセントカラーとすることで「夜明けの海」「新しい時代を照らす光」をイメージ。これにより「新たな未来へ歩みだす船」を表現したという。
新造LNG燃料フェリーは2025年、大洗港フェリーターミナル~苫小牧西港フェリーターミナルを結ぶフェリー航路に就航する予定。既存船の「さんふらわあ だいせつ」「さんふらわあ しれとこ」を置き換える。
全長は既存船より9mほど長い199.4mで、総トン数は既存船の4000トン以上となる約1万5600トン。旅客定員は157人で乗用車50台とトラック(13m換算)155台を運ぶ。使用燃料のLNG燃料は従来の燃料油に比べ二酸化炭素(CO2)排出量が25%ほど削減されるなどの効果が見込まれるという。
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