西鉄天神大牟田線「特急復活」春日原駅にも停車 2024年3月16日ダイヤ改正



西鉄は1月19日、天神大牟田線の新駅「桜並木駅」(福岡市)を3月16日に開業し、これにあわせて同線のダイヤ改正を実施すると発表した。新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されて利用状況が回復したことを受け、列車の増発などを行う。

天神大牟田線の列車。【撮影:草町義和】

平日は昼間(10~15時)の特急列車が復活。西鉄福岡(天神)駅の発着本数はいまより2本多い12本(特急2本、急行4本、普通6本)になる。

平尾駅と高宮駅は平日の朝ラッシュ時(大橋発7時59分~8時50分分)に限り上り急行10本を停車させ、混雑率の平準化を図る。春日原駅は特急列車61本が新たに停車し、全種別の停車駅にする。西鉄は路線バスとの接続など交通結節点としての機能を持つ同駅を春日・大野城両市の拠点駅に位置付けるとしている。

レストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ・レイル・キッチン・チクゴ)」は運行体制を見直す。現在は平日の木・金曜と土曜・休日、西鉄福岡(天神)発着(花畑折り返し)の「アーリーランチ」と西鉄福岡(天神)→大牟田の「レイトランチ」の合計2便を運行しているが、改正後は木・金曜の運行本数を1便に減らす。

木曜は西鉄福岡(天神)発着(花畑折り返し)の「ランチコース」で、金曜は西鉄福岡(天神)→太宰府→大牟田の新ルート「旅ランチ」として運行。土曜・休日は「アーリーランチ」「レイトランチ」の2便を引き続き運行する。

列車の先頭部から見た桜並木駅。【撮影:草町義和】
桜並木駅のイメージ。【画像:西鉄】

桜並木駅は雑餉隈~春日原の新駅で、天神大牟田線に新駅が開業するのは紫駅(筑紫野市)以来14年ぶり。相対式ホーム2面2線の高架駅で、駅舎や駅舎内に設置の路線図には駅名にちなんで桜をデザインする。

駅番号は西鉄福岡(天神)駅から八つ目になるため「T08」。春日原~大牟田の駅番号は2017年の導入時から新駅の整備を想定して「T09」以降の番号が割り当てられているため変更しない。

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