JR九州の813系「ロングシート化」座席定員変わらず、混雑の緩和を目指す



JR九州は11月30日、同社のおもな路線で運用している普通列車用の813系電車について、座席のロングシート化を実施すると発表した。混雑の緩和を目指す。

JR九州の813系。【画像:ninochan555/写真AC】

ロングシート化されるのは、一部座席を撤去した車両を含む82編成246両。改造後の座席定員は1編成3両あたりでロングシート120人、ボックス席28人になる。

運用線区は鹿児島本線の門司港~荒尾と長崎本線の鳥栖~江北、日豊本線の小倉~佐伯、筑豊本線・篠栗線の博多~直方。12月以降に運用を順次開始し、2028年度までに改造を終了する予定だ。

813系のロングシート化のイメージ。【画像:JR九州】

813系は1994年から2009年にかけ製造された普通列車用の電車。客室の座席は転換クロスシートを採用したが、2021年以降は輸送力増強やワンマン運転対応のため一部の座席を撤去した車両もある。

JR九州によると、座席数はロングシート化しても変わらない。一部の座席を撤去した車両との比較では1編成3両あたりで48席増加する。立席も含めた定員では1編成3両あたりで90人増え、混雑率を緩和できるという。

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