西武線・東村山駅付近の高架化「4年遅れ」に 事業期間の変更が認可、付属街路も



国土交通省の関東地方整備局長は、東京都が実施している西武鉄道・東村山駅付近を高架化する都市計画事業について、事業施行期間の変更の認可を告示した。用地取得の難航や工事の追加などを受け、従来の予定より4年遅れる。

東村山駅の南寄り(2018年3月)。【画像:東京都】

この都市計画事業は西武鉄道の新宿線・国分寺線・西武園線が分岐、合流する東村山駅付近の線路(合計約4.5km)を高架化し、5カ所の踏切を解消する連続立体交差事業。都市計画法上の事業施行期間は、これまで2024年度末(2025年3月31日)までとされていた。

告示は9月29日付けで、事業施行期間は従来より4年遅れの2028年度末(2029年3月31日)までに変更された。東村山市が線路の高架化にあわせて実施する鉄道付属街路の整備事業も、事業期間が現在の2024年度末から6年延期されて2030年度末に変更された。

東村山駅の南寄り(2023年2月)。高架路盤が目立つようになった。【画像:東京都】

総事業費も膨張し、従来の約725億円から210億増の約935億円に。東村山市の負担額は28億円ほど増額になる。同市は「踏切での事故や交通渋滞などさまざまな課題の解決に向け、早期の完成を目指して取り組んで参りますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます」としている。

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