富山地鉄の20020形、愛称は「キャニオンエキスプレス」に 黒部ルートにもちなむ



富山地鉄は11月3日、20020形電車の愛称を「キャニオンエキスプレス~峡谷特急~」に決めたと発表した。稲荷山車両基地で同日開催されたイベント「ちてつ電車フェスティバル2023」の場で明らかにされた。

雪景色のなかを走る20020形「キャニオンエキスプレス」のイメージ。【作成:鉄道プレスネット】

20020形は西武鉄道から10000系特急型電車「ニューレッドアロー(NRE)」を譲り受けて改造した車両。昨年2022年2月から運用されている。今年2023年9月から10月にかけ、一般から新しい愛称を募集していた。

富山地鉄は1995~1996年にも西武鉄道から5000系特急型電車「レッドアロー」を譲り受けて16010形電車として運行しており、2011年には第2編成が観光列車に改造されて「アルプスエキスプレス」という愛称が付けられている。

富山地鉄公認ブログ『富山地鉄の鉄道アテンダント日誌』によると、すでに運行している「アルプスエキスプレス」とともに、立山・黒部峡谷の二大沿線観光地を宣伝する電車として活躍してほしいという願いを込めた。

富山地鉄の16010形。写真の第2編成は観光列車「アルプスエキスプレス」としてリニューアルされた。【撮影:草町義和】

また、黒部ダムの物資輸送ルートで来年2024年から一般開放・旅行商品化される黒部ルート(一般開放・旅行商品化上の名称は「黒部宇奈月キャニオンルート」)にもちなんでいるという。

※タイトルの誤記を修正しました。(2023年11月8日18時26分)

《関連記事》
【データで見る鉄道車両】富山地鉄「20020形」もと西武特急「NRA」の3両編成
「黒部宇奈月キャニオンルート」鉄道法規上の扱いは? 一般開放に向け準備進む