東京モノレール「撮影者からの許諾範囲を越えていた」謝罪 ツアーの宣伝写真



東京モノレールは10月16日、ツアーの宣伝用写真として旅行会社に提供した写真について、使用許諾の範囲を越えて写真を提供していたと発表した。東京モノレールは関係者に迷惑をかけたとして謝罪した。

東京モノレールの列車。【撮影:草町義和】

東京モノレールが提供したのは、「ゆりかもめ・東京モノレール連絡貸切列車で行く東京湾岸夜景の旅」と題したツアーの宣伝用写真2点。東京モノレールによると、著作権者である撮影者からの許諾を受けた範囲を越え、ツアーを企画した日本旅行の大阪法人営業統括部に使用可能な素材として提供したという。

東京モノレールは「撮影者さまをはじめ、お客さまや株式会社日本旅行ほか関係者のみなさまに対し、多大なご迷惑をおかけしたことに対しまして、深くお詫び申し上げます」と謝罪。再発防止に努めるとしている。

建築物や鉄道車両、自動車などの所有権はそれぞれの所有者にあるが、これらを撮影した写真は通常、撮影者が著作権者となり、所有者が写真の著作権を持つことはない。

【おことわり】『鉄道プレスネット』では日本旅行からの情報を参考にツアーに関する記事を制作し、記事中で使用した写真2点のうち1点は東京モノレールが日本旅行に提供した写真でした。『鉄道プレスネット』は日本旅行からの連絡を受け、該当する写真を著作権上の問題がない写真に差し替えました。

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