相鉄は相鉄・東急直通線(2022年度下期開業予定)に対応した新型車両「21000系」を、本年度2021年度に導入する。相鉄グループが4月28日に発表した2021年度の鉄道・バス設備投資計画に盛り込まれた。
相鉄・東急直通線は、相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅から新横浜駅を経て東急東横線の日吉駅に乗り入れる約10kmの路線。開業後は相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線を介して相鉄線と東急線の相互直通運転が行われる。相鉄は2018年、相鉄・東急直通線に対応した電車として20000系を導入した。
20000系は2020年度までに70両(10両編成7本)が導入されたが、本年度2021年度は21000系電車が32両(8両編成4本)導入される計画だ。21000系の仕様や20000系との違いは明らかにされてないが、相鉄グループが発表した外観のイメージ図では20000系に似ている。
2021年度の設備投資計画は総額165億円。鉄道事業(157億円)では21000系の導入のほか、ホームドアの全駅設置に向け、2021年度は7駅(西谷・希望ケ丘・鶴ケ峰・かしわ台・瀬谷・相模大塚・さがみ野)にホームドアを設置する。
線路の高架化が完了した本線・星川~天王町間の連続立体交差事業では、星川駅と天王町駅の駅舎改良、留置線の整備を進める。海老名駅総合改善事業では、新駅舎の基礎杭構築や北口改札新設に向けた準備工事などが予定されている。
バス事業(8億円)では、ドライバー異常時対応システム(EDSS)を搭載したバス16両(うち8両はハイブリッドバス)とコミュニティバス2両を導入する計画だ。
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