熊本市電の延伸「市民アンケート」始まる 2029~2031年度の段階的整備を目指す



熊本市は10月10日から「地域公共交通および市電延伸に関するアンケート」を始めた。熊本市が現在計画している市電の延伸も含め、地域公共交通のあり方について市民からの意見を募る。

熊本市電の路面電車。【撮影:鉄道プレスネット】

熊本市に住所を持つ16歳以上を対象に、世帯ごとに家族5人まで回答できる。熊本市内の5000世帯(各区1000世帯)と市電の延伸予定区間周辺に居住する2000世帯を無作為で抽出してアンケートを送付し、ルート沿線事業者や市民病院の外来患者、市電利用者にもアンケートを個別に配付。熊本市ウェブサイトからも回答できる。

このほか、益城町の町民を対象に市電の延伸に関する質問を抜粋してアンケートを個別に配布する。回答期間は10月10日から11月9日まで。熊本市はアンケートの結果を12月の市議会に報告して議論する考えだ。

熊本市が計画している市電延伸のルート(一部単線案)。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット】

市電の延伸が計画されているのは健軍町停留場から熊本市民病院付近まで約1.5km。延伸区間に停留場を四つ新設することが考えられている。現在は2029年度にも一部区間を先行開業し、2031年度に全線を開業する段階的整備を目指している。

《関連記事》
熊本市電の延伸、一部単線なら事業費の増額「ゼロ」一部区間の先行開業も想定
熊本市電の新型「3車体超低床電車」製造開始へ まず2編成、形式図など公表