伊予鉄の全国交通系ICカード「全線対応」開始日が決定 ICい~カードは順次終了



伊予鉄グループは11月1日、全国交通系ICカードの利用エリアの拡大日を来年2025年3月18日に決めたと発表した。伊予鉄道の鉄道路線(郊外電車)を含む全線と伊予鉄バスの全線で全国交通系ICカードを利用できるようになる。従来のICカード「ICい~カード」はサービスを順次終了する。

20205年3月18日から全国交通系ICカードが導入される伊予鉄道の郊外電車。【画像:まぐろすし/写真AC】

伊予鉄道と伊予鉄バスは今年2024年3月13日、JR西日本が展開している全国交通系ICカード「ICOCA」を路面電車(市内電車)と松山空港リムジンバスに導入済み。2025年3月18日には利用可能エリアを伊予鉄道の全線と伊予鉄バスの全線に拡大するとともに、モバイルICOCAとApple PayのICOCAで定期券を購入できるようにする。

2024年10月の運賃改定で導入したキャッシュレス割引は継続。ICカードで利用する場合、所定運賃から20円割り引く。このほか、ICOCAによる障害者割引サービス(伊予鉄電車・バス路線用)を開始。子供用のICOCAも発売する。大人用のICOCAは2025年4月18日から発売する。チャージはおもなコンビニで利用できる。

伊予鉄道の市内電車は導入済み。【画像:tomtom358/写真AC】

また、松山観光・高浜・三津浜の各港と忽那諸島を結ぶ航路を運航している中島汽船も2025年3月25日からICOCAを導入する予定だ。

ICい~カードは3月17日にカードの発売を終了し、4月30日にはチャージを終了。9月30日にオートチャージを含む全サービスを終了する。手数料無料での払い戻しを予定しているが、無料払い戻しの開始日などは未定。伊予鉄グループは詳細が決まり次第案内するとしている。

《関連記事》
伊予鉄道の運賃値上げ「2024年10月1日」から ICカードなど割引運賃も導入
伊予鉄道の新型車両7000系「第1弾」電気機関車に引かれて現地到着