JR東日本の盛岡支社などは10月10日、青森駅の東口で建設中の新しい駅ビルの名称を「JR青森駅東口ビル」にすると発表した。来年2024年春以降、段階的にオープンする。
JR青森駅東口ビルは地上10階建てで、建築面積が約3200平方m、延床面積は約1万7800平方m。外壁の東面に設置する駅名サインは旧駅舎と同様、ひらがな表記の「あおもり駅」とする。1~3階にJR東日本青森商業開発が運営する商業施設「&LOVINA(アンドラビナ)」、4~10階に青森市の慈恵会と城ヶ倉観光が運営するホテル「ReLabo(リラボ)」が入る。
アンドラビナにはカフェやレストラン、フード、ドラッグストア、ファッションなどの店舗が入り、3階は青森駅の改札外コンコースと直結。2・3階には既設の駅ビル「LOVINA(ラビナ)」と接続する通路も設けられる。リラボはウエルネスをテーマにしたホテルになるという。
このほか、4階には行政施設として青森市の「青森市民美術展示館」と青森県の「青森の縄文遺跡群情報発信拠点施設(仮称)」が設けられる。美術展示館では市民による作品展や各種展覧会、市の事業による特別展などが行われる場になる。縄文遺跡群情報発信拠点施設では、青森県の世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の価値や魅力を知ってもらうための施設にするという。
青森駅は2021年3月に新駅舎の使用を開始。東口にあった従来の駅舎(1959年完成)は老朽化のため解体され、その跡地でJR青森駅東口ビルの建設工事が進められている。まずリラボを除く各施設が2024年春にオープン。リラボは夏にオープンする予定だ。
《関連記事》
・青森駅に10階建ての駅ビル 東口駅舎の跡地に整備、4年後のオープン目指す
・羽越新幹線・奥羽新幹線「工夫すれば整備効果あり」沿線6県が調査結果を公表