豊肥本線「SLあそBOY」18年ぶり復活 南阿蘇鉄道トロッコと組み合わせたツアー



JR九州と南阿蘇鉄道は9月22日、豊肥本線のSL列車「SLあそBOY」と南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」に乗る熊本発着の日帰りツアーを実施する。7月の南阿蘇鉄道の全線再開を記念した企画。「SLあそBOY」が18年ぶりに1日限定で復活する。

豊肥本線で運行されていたSL列車「SLあそBOY」。【画像:JR九州】

参加者を「S班」「L班」の二つに分けて実施する。募集人数は各班100人。S班は熊本駅を10時ごろに発車するSL列車に乗って豊肥本線の宮地駅へ。バスで阿蘇地区を観光したのち、南阿蘇鉄道の高森駅から立野駅までトロッコ列車に乗る。熊本駅には17時ごろ戻る。

L班は10時ごろに熊本駅でバスに乗って豊肥本線・南阿蘇鉄道の立野駅へ。ここから高森駅までトロッコ列車に乗る。宮地駅に移動してSL列車に乗り、熊本駅には17時ごろの到着となる。

旅行代金はS班が大人2万800円・子供1万9400円。L班は大人1万8800円・子供1万7400円になる。インターネット予約サイト「STORES」で申込みを受け付けている。

南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ号」。【撮影:草町義和】

「SLあそBOY」は1988年に運行を開始した豊肥本線・熊本~宮地のSL列車。肥薩線の矢岳駅で静態保存されていた8620形蒸気機関車の58654号機を動態復元し、米国西部開拓時代をイメージして改造した50系客車を牽引していた。

「SLあそBOY」は2005年に運行を終了。58654号機と50系は2009年から肥薩線のSL列車「SL人吉」として運行されるようになった。2020年の水害で同線が不通となったことから運休し、近年は鹿児島本線で運行されている。58654号機は老朽化などにより来年2024年3月をもって運行を終了する予定だ。

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