北九州市内の公共交通「無料デー」市外にまたがってもOK、県内初の取組



北九州市は9月から11月にかけ、市内で大規模なイベントが開催される日に「公共交通1日無料デー」を実施する。コロナ禍や物価高騰の影響で外出を控えるようになった市民や観光客を支援するほか、公共交通の利用促進による環境負荷の軽減を目指す。

北九州モノレールの列車。【撮影:草町義和】

実施日は9月3日、10月8日、11月5日の計3日。北九州モノレール・筑豊電鉄・西鉄バス・北九州市営バス・関門汽船を無料で利用できる。JR線や高速バス、市営渡船(若戸航路・小倉航路)は無料では利用できない。

北九州モノレールと筑豊電鉄は、市外を含む全線を無料で利用できる。西鉄バスと市営バスは、北九州市内を一部でも運行していれば無料で利用可能。市内外の停留所のどこで乗り降りしても無料だ。関門汽船は下関~門司を無料で利用できるが、巌流島航路は無料では利用できない。

筑豊電鉄は北九州市外も含め全線を無料で利用できる。【撮影:草町義和】

ICカードのタッチや定期券は不要。西鉄バスと北九州モノレールは乗車時に整理券を取って降車時に指定の回収箱に整理券を入れる必要がある。市営バス・筑豊電鉄・関門汽船はそのまま乗車・乗船できる。

「公共交通1日無料デー」のポスター。【画像:北九州市】

公共交通を特定の日に限り無料化する取組は、福岡県内では初めてとみられる。

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