阪神電鉄は7月24日、車内セキュリティ向上の一環として車内防犯カメラを設置すると発表した。大阪・関西万博が開催されるころまでに全車両に設置する。
カメラは出入口の上部に設置。映像・音声データは1週間程度で古いものから自動的に上書き消去する。運転指令室などからリアルタイムに車内の映像・音声を確認することができ、車内の状況に応じた迅速な対応が可能になるという。
9月ごろから順次設置を進め、万博が開催される2025年4月までに全車両への設置を完了する予定。ただし近年中に更新の計画がある車両には設置しない。
阪神電鉄によると、昨年2022年5月から車内防犯カメラの実証実験を実施。同社グループのアイテック阪急阪神が開発した防犯カメラを一部の車両に設置した。このほど実用性が確認できたことから設置を進めることにしたという。
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